選手の『好き嫌い』
競艇に真剣に向き合い続けていると、選手に対して好き嫌いが発生するのは当然のことだと思います。
私でいえば
好きな選手は
・道中の競り合いで負けない選手
・自分のしなきゃいけない仕事を全うできる選手
たとえばカド受けとかですね。
逆に嫌いな選手は
・道中の競り合いで着を落とす選手
・相手によって前付けする選手
特に若手に多いのですが、銘柄級とか先輩がいないときだけ前付けするのは如何なものかと思います。
好き嫌いがあるのは、選手に興味を持つことだし、それは舟券的にプラスに作用すると思います。
ただし
行き過ぎた感情は勝つためにあってはなりません。
『嫌いだから買わない』
はまだ分かりますが
『好きだからアタマで無理筋を買う』
はありえません。
よく
「応援舟券」なんて言葉を耳にしますが、何の応援にもなってません。その選手のアタマ舟券を購入したところで、選手には1円も加算されませんから。
私も、とある事がきっかけでもう何年とどうしても嫌いな選手がいます。有名な選手です。腕もあります。
嫌いですが、腕があるのは分かってますし、そこは素直に認めていますのでその選手を頑として買わないというのは、ただただ無意味であり自分に不利益なことです。
また、嫌いだからどうしても目についてしまうので、その選手が来る来ないの気配が他の選手より分かってしまうのも実際のところです。なので舟券としての相性はかなり優秀です。
あと最近女子レーサーがアイドル化してるのも少しずれてるかなと思います。
おじさん達にとって身近なアイドルなのですかね。レースの行われない前検日にわざわざ競艇場に行って、入り待ちをして差し入れしてって…。
これに関しては、個人の自由ですので私はこれ以上言いませんが、ただ本気で勝とうとしてるならこの度が過ぎた感情は不必要かなと思います。
好き嫌いが原因で自分の不利益にならないように、ある程度の線引きをするよう心がけましょう。
そして好きでも嫌いでもその選手をよく観察し、熟知し、正当な評価を下すことはとても大事なこととなります。
『見』の仕方
見(ケン)・・・舟券を買わずに、ただレースを見ること。
とても買えないレースと判断したら、見にまわることはとても大事なことと思っています。勝ちづらいレースを無理してやる必要はないですからね。
私も見にまわる時はあります。
が、私の見の仕方は
『舟券を購入します』
え?それ見って言わないよ
と言われそうですが、
100円200円を2点とか流しで購入します。トータルで500円〜1000円ぐらいですね。基本は小額なので穴を買うときが多いです。
これが私にとっての見です。
もちろん収支にこの金額は含んでいますが、外れてもノーダメージで、当てる気もそこまでありません。
これは性格上の問題もあるのかもしれませんが、私の場合は
『小額でも賭けないと正当な評価ができない』からです。
見にまわったとはいえ、レースはレースなわけで次回以降の大事なデータにはなるわけです。そこをフラットな気持ちでみてしまうと、参考になりづらいデータになってしまうからです。
小額でも賭けていれば、ちゃんとレースを観ますし、もし賭けていなかったらその間に諸用を済ませたりして結果だけしか見ないかもしれません。
これはギャンブルに限らず勝負事全てに共通しますが、
やはり
『まずは自分の性格を正当に理解すること』
が勝ちやすい環境を作る上で必要不可欠だと思います。
私の見はこのやり方ですが、舟券を購入しなくても購入したときと100パーセント同じ熱量で観れる人は、文字通り綺麗な見で構わないと思います。
レースの『厳選』
ではG1とSGを全部やればいいのかというと、
単純にそれだけではなく、付け足したい点が幾つかあります。
やるレース、やらないレースが存在します。
まず
『5日目は準優戦のみ』が基本的です。
そして
『最終日は優勝戦のみ、もしくはメンバーによっては特別選抜戦を含んだ後半3レースのみ』となります。
理由は、選手の本気度の問題です。
予選を通過できずに一般戦落ちして、そこから本気でやるか手を抜くか。選手によっては読みやすいのですが、大半はその時の状況によりますし、これは中々読みづらくなります。
それまでの予選の走り、データが当てにならなくなりますので、勝ちづらくなるという結論に至ります。
逆説的にいうと、予選や優勝戦ほど本気でやっていない敗者戦のレースを今後の情報、データとして得たくないということになります。
そして
『プレミアムG1と呼ばれる類のモノはいっさい手を出さない』
具体的には
ヤングダービー、マスターズ、女子戦2種ですね。
これに関してははっきり言って
『レベルが低いから』
に尽きます。
自分自身のレース勘を鈍らせることと、レベルが低い為にレースの想定がしづらいということです。
個人的な意見ですが、周年記念のG1に比べて選手のレベルが明白に劣っているこの4つのレースを何故プレミアムと銘打ち、賞金を増やしたのか、事情はなんとなく分かりますが納得はできていません。
またこの時期は他のグレードレースが開催されないので、完全にオフシーズンとなります。
最後にもう一点、
最近流行りになってきている
『ピットばなれで内側を狙う選手がいる』レースも買いません。
理由は、
読みづらく、さらに舟券的にもおいしくないからです。
普通の予想に加えて、ピット離れで何コースまで入るかを読み、さらにそこからどんな展開になるか読んだとしても、それに見合った配当にはなりにくいです。
それはピット離れがあるのを予想する大半の人が知っているからです。普通の予想より何パターンも想定しないといけないのに、万舟すらなりにくい。
であるなら、無理して買わずに他のレースでその分取ったほうが圧倒的に合理的です。
少し脱線しますが
現行ルールの下、ピット離れで吹かす選手を否定はしません。
選手たちは、ルールに基づいた勝ち方を模索した結果だと思っています。もちろん好きにはなれませんが、悪いのは現行のルールだと思っています。
この部分には警笛を鳴らしたいと思っています。「ピット離れ次第で何コースに入るか分からない」そんな不透明で不完成なギャンブル成立しないと思っています。
これが主流になったら、間違いなく競艇は破綻します。穴狙いで少額買うことはできても、本命筋狙いの高額張りはしなくなるからです。
また予想の参考になるはずの展示でも、選手はピット離れは見せません。見せてしまうと、本番で他の選手に警戒されるからです。
それでも分かるように
結局、展示なんていうのは
『選手同士の駆け引きの場』でしかありません。
展示タイムなんていうのも、選手間の牽制の意味を大きく含みます。
話を戻します
このようにやるレース、やらないレースが存在するわけですが、もちろん上記以外にも状況によって「見」するレースがあります。
次回はこの「見」の私の仕方を説明していきます。
やるのは『G1以上』
これはもうしばらくの間、自分のなかの決めごとというか、勝ちを追求した結果導いた答えなんですが
一般戦には手を出さず、やるのはG1とSGのみです。
理由を挙げていきます。
まずは、前回説明したように競艇選手はかなりの人数がいますので、そこまで覚えきれないという点。
記念クラスに限定すれば、毎期入れ替わりがあっても100人ぐらいはほぼ固定のメンバーですし、おおよそですが150から200人熟知していれば充分となるからです。
次に、自分の頭の中でレース展開を想定しやすくなるという点。
競艇の世界で一番高いレベルに限定することで意図しないイレギュラーがおきづらく、自分の描いている展開とハマりやすくなります。
一般戦だとほんとに奇想天外なターンをする選手とかいますからね。それによって周りの選手にも影響を及ぼす。これがイレギュラーです。
つまり
私自身のレース勘を鈍らせないためってことですね。
そして、
一般戦の数倍は賭ける人がいるので、配当妙味が発生しやすい。
一般戦は玄人というか、毎日やっているような人たちが多く、
記念以上になると、そこに素人やにわかファンが加わります。
すると
『自分の想定しているオッズと実際のオッズに大きな差が生じる』ときがあります。
実はこれが私の競艇の勝ち方のほぼ答えとなります。最も重要なことです。
これを土台にして、幾つかのマイルールを加え、舟券を購入するわけですが、
もちろんここはとても重要なことですので、後で舟券購入の際に詳しく説明します。
あとは
メリハリをつける。
競艇は365日毎日開催しています。なので、自分のなかで線引きをしないと毎日競艇をできてしまいます。そうすると1節間という意識が薄れ、どこで区切って通算とするのか分からなくなってしまいます。
G1以上に絞っても、春以降はだいたい途切れずにG1かSGが開催されます。G1が2場で開催されてるなんてことも珍しくありません。むしろたまにある空いた日程は貴重になってきます。
自分のなかでオンオフを付けれるということです。
他には、
一般戦だと売上のために地元選手や銘柄級に露骨な優遇番組が多い
選手の本気度が違う
などの理由があります。
『ホーム水面』をつくる理由
競艇選手って何人いるか知ってますか?
約1600人います。
この全ての選手を覚え、力量や特徴を熟知することは相当な労力と時間を費やします。
しかし、残念なことにその努力に見合ったリターンを得れるとは思いません。
断言します
全ての選手を覚えようと浅く広く覚えるよりも、ある程度選手を限定して、より深く狭く覚える方が勝率は高くなります。
そこで
まずはホーム水面をつくることをオススメします。
私の場合は桐生競艇場がホームです。
初めて行った競艇場が桐生というのもありますが、
桐生は赤城おろしの影響もあって、1号艇が平均より勝てない水面ですので、難易度はやや高めです。
しかしだからこそ配当面に旨味が発生することも多く、私にとっては勝ちやすい水面です。
そして群馬支部の選手が好きです。
他の支部の選手より熟知しています。
まずは好きな選手、応援したい選手や支部をつくることが選手を覚える1番の近道です。
とりあえず最初の3ヶ月から半年ぐらいはその選手が出場しているレースを中心に買うことをオススメします。
ただこの好きな選手をつくる上で一点、
すごく大事なことを言います
この好きな選手は
『記念レベルの選手』
にしてください。
コレが私が競艇をやる上で勝ち続けている礎となっているマイルールのひとつ
『やるのはG1以上』
に直結します。
先ほど最初の3ヶ月から半年って言いました。長ければもっと時間をかけてもいいと思います。
この期間はそのルールを適用せず、記念も一般も問わずに競艇に慣れる期間として、色々なレースを目にしてもらいたいと思います。多くの選手を必死に覚えることも、勝敗もあまり気にせず、ただ競艇に慣れる期間として割り切ってもらっていいと思います。
ただ当然ながら、少額でも構わないので舟券は買いましょう。全く賭けていないと、スポーツ観戦のような気分になってしまいます。フラットな気持ちでは、見えるものも見えなくなってしまいます。
ギャンブル全てに共通しますが、最初のうちは大半の人がやはり勝てません。これは仕方ないことです。授業料と割り切るしかありません。それでもこの期間はとても重要と私は位置づけています。
それも競艇に関していえば、この授業料も自分で金額を決めれるので、そこまで費用をかけずに勉強できます。
そしてなんとなく競艇に慣れ、楽しさを少し感じるようになってきたら、
いよいよ今までの授業料を取り返しましょう。
<初心者でなく、今まで競艇をやっていた人は今までの部分は割愛して、ここからスタートでokです>
まずは
やるレースの厳選です。
先ほどの
G1以上しかやらない
という点ですね。
こちらの理由と説明は、次回から始めます。
『本場』に行くメリット・デメリット
本場つまりレースを開催している競艇場
ここでは本場へ行くことで生じるメリット、デメリットを挙げていこうと思います。
≪メリット≫
・出走表がもらえる
(競艇場によってはコンビニのコピー機でも手に入れることができるようになりましたが)
・展示航走を直接、自分の目で見ることが出来るのでモーターの良し悪しの判断がしやすい。TVやモニターでは、特に直線系の足なんかはほとんど映りません。
・ネット投票の締め切り時間より少し締め切り時間に猶予があるので、ほとんど確定オッズに近い数字で賭けることができる。
・予想屋がいる
私は予想屋の買い目の通りに購入することは殆どないですが、やはり予想屋の知識、情報量は相当なものです。また開門前の練習から観てますので、鮮度の良い情報を得ることができます。
・税金対策
これは大金を得た場合に限りの話ですが。
≪デメリット≫
・1レースごとに結構な時間が空くので、暇を持て余してしまう。
・人が大勢いるので、集中してモニターを見ることができない。
(これに関しては、特観に入って自分専用のモニターを抱えることで解消できる問題ではあります)
・水面際でレースを観戦する際、1マークから2マークまで距離があるので反対側はほとんど見えず、実戦足の判断がしづらい。
特に私は眼が悪いので、ほどんど見えません。
・冬場は寒いし、夏場は暑い。
基本的には外ですので、当然そうです。でもこれ実は重要で、快適な環境と不快な環境とでは同じ買い目かつ同じ賭け額にはならないと思っています。冷静な心理状態のほうが、判断力は完全に優っています。
メリット、デメリットそれぞれ主な点を挙げました。
それを踏まえてみなさん自身どちらに魅力を感じるか、ここに関してはその人の判断で構わないと思います。性格的な要素も大きいですし。
私の場合は
『家でJLCを観ながら、スマホ片手に競艇をやる』が本気モードです。
理由は
『集中すること』に一番重きを置いているからです。
知識は十分に兼ね備えていると自負していますし、鮮度の良い情報はネットやJLCで幾らでも手に入ります。
また展示については、私個人の考えでは展示不要派です。この点については後に説明する予定ですが、簡潔に言うと展示は予想をする上であまり参考になっていないのが現状だからです。
本場やボートピアにも行きますが、友人から誘われてっていうのが大半ですし、やはり勝率は落ちます。
しかし初日、2日目に本場に行き自分の目でモーター評価、特にレース足の評価をしとくと、その後勝ちやすくなるのも事実です。
競艇の正義は
『通算で勝つこと』
ですので、節間通して勝ちやすい自分に合った環境を選んで頂ければいいと思います。
ただ最初のうちはなるべく幾つかの競艇場に足を運んでみてください。
私は首都圏に住んでいますので、浜名湖〜東にある競艇場は全て足を運びました。
そうすることで、それぞれの競艇場の特徴を自分の目で認識することが出来るからです。
たとえば
戸田競艇場は1マークの上にある橋から水面を見てみると、1マークがだいぶ手前に絞られているので1号艇の勝率が他場より低いのも頷けますし
桐生競艇場の名物「赤城おろし」は体感しないと、どれだけ選手が走りづらいか分からないものです。
あと一点
自分のメインとなるホーム水面、主戦場は抑えておいてください。
これについては重要ですので、次回説明します。
競艇における『正義』
さて、いよいよ
ここからは少しだけ実践的な話に入ります。
競艇における正義って何だと思います?
「舟券を当てること」
これは間違いです。
スロットでいうならボーナスを引くこと、麻雀でいうなら和了がることと同義となります。単発では意味を成しません。
「勝つこと」
これも少し違います。
1日単位の短期的な収支はあまり重要視しません。
正解は
『通算で勝つこと』
です。
競艇のグレードレースは6日間の開催を1節とします。この1節間を毎回プラスで終えることが正義です。
この6日で一区切りつけられるというのも競艇をオススメする理由のひとつになりますが、たとえ5日負けても最終日にプラスに転じれば通算で勝ちになります。
私は年間収支の前に、まずこの節間プラスを最重要視し、それに努めています。もちろん節間通してマイナスで終えることもありますが、その積み重ねが年間収支のプラスになっていると思っています。
少しイメージしてみてください
1日目に11万勝ちました。
しかし、その後の5日間は振るわず2万ずつ負けてしまい、トータル1万勝ちで終えました。
スロットでもいいです。入店するなりすぐ5万勝ちましたが、その後4万飲まれてしまい、1万勝ちで終えました。
逆に今度は、
はじめの5日間で2万ずつ負け、最終日に9万取り返し、トータル1万円負けで終えました。
スロットでは、最初に5万入れ、帰ろうとした最後の千円で4万取り戻したというイメージです。
感覚的にどちらが嬉しいですか?
文字で書いてしまうと損得勘定ができてしまいますが、感覚でいうと大半の人はおそらく後者になると思います。
最終的に終えた時点で手元には9万円残っていますし、前者だと初日に勝ったお金は違うところで散財してしまっているかもしれません。
なにより一旦は手元にあった勝ったお金を減らしてしまった後味の悪さも残ります。
でもこれこそが、
ギャンブルのカラクリであり、落とし穴です。
正義は絶対に前者です。
この概念だけは常に持っていてください。
それが勝つことの大前提となります。
固い1レースを複数点購入して、たまたま当たったのを喜ぶのではなく、1節が終わってプラスだったときに始めて喜んでください。